公開日:2011/12/14

JALT 2011 37th Annual International Conference on Language Teaching and Learning & Educational Materials Exhibition

CIMG5002.JPG
会場の国立オリンピック記念青少年総合センター

 2011年11月18日 〜 21日に、東京:代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターにて、第37回 全国語学教育学会年次国際大会・教材展[JALT 2011]が開催された。

国際色豊かなJALT年次大会・教材展

 大会の各セッションは同センターの数十教室で同時に行われ、小学校から大学の先生方、語学研究に携わっている方々などが内外から参加し、熱心に発表や講演を聞かれていた。セッションは言語教育、特に日本での第二外国語・他言語の学習法・教授法等のテーマに関する内容が中心となっていて、今回の大会では特に、日本でALTをされていたり、大学で教鞭をとられている外国の先生方が多く来場し、聴講、情報収集、再会の場として盛り上がりを見せていた。
 教材展の会場では、Macmillan Language House、Pearson、Oxford University Press、Cambridge University Pressなど、グローバルに展開している出版社が多く出展しており、言語学や英語教授法に関する書籍をはじめ、リスニング・スピーキング・グラマー対策の問題集、幼児向け絵本などがそれぞれのブース一面に、ところ狭しと並べられていた。教材展2日目の11月20日は、前日の雨模様から快晴へと天候が好転したこともあってか、会場はお目当ての教材を探しにいらっしゃる先生方で賑わった。

展示ブースにて:さまざまな目的で来場された先生方との有意義な場に

 チエルのJALT出展は、今年6月に久留米大学で開催された[JALT CALL 2011]に引き続き、2回目になる。今回の出展では、今年春にリリースしたTOEIC?テスト、TOEFL?テスト対策を含むリスニング・リーディング等のトレーニング教材『スーパー英語 Academic Express 2』、英検対策で定評のある『旺文社・英検CAT』、そして小学校向けの『フラッシュ型教材:英語シリーズ』などの教材を中心に展示、紹介した。出版社による書籍展示が多い中で、パソコンモニタを2台置いてイーラーニング教材を紹介するチエルの展示ブースは、一風変わっており、来場者の目を引いたようで、興味深くお話を聞いてくださる先生方、イーラーニング教材を探している最中という先生方、そしてチエル製品ユーザ校の先生方など、多くの方々にお越しいただいた。
 教材をご紹介させていただいた先生方からは、「英検の過去問題を解くことができて、更に詳細なレベル判定まで診断できるというのは他にはなく、これらができるのはとてもよいですね」(『旺文社・英検CAT』)や、「今までのイーラーニング教材のイメージとは違いますね、コンテンツの量も豊富なので、毎週90分の英語の授業時間で活用してみたい」(『スーパー英語Academic Express 2』)などと、評価をいただけた。また、イーラーニングの学習効果を研究されている先生からは、ぜひ次回のバージョンアップや新教材開発の参考にさせていただきたいご意見も伺うことができ、有意義な出展となった。
 チエルのCALLシステム:CaLabo EXをお使いいただいている先生がブースにお立ち寄りいただき、「来年バージョンアップをすることになりました、楽しみにしています。また意見を取り入れてください」とお話しいただいたときは、ユーザ校の先生方からのご意見や常駐サポート業務を通して、授業現場での活用を意識した上での製品開発、改善を行ってきたことが間違っていなかったと、あらためて確信できる瞬間でもある。

CIMG5022.JPG

熱心に聞いてくださる先生に、説明にも力が入る
(チエルの展示ブースにて)

これからの教材利活用を見据えた総合的なサポートを目指す

 チエルの教材には、CALLシステム対応の動画教材(ムービーテレコ対応教材)もあるが、これに興味をお持ちになり、チエルブースを探してお越しいただいた先生もいらっしゃった。ムービーテレコ対応の動画教材はMacmillan Language Houseの人気教材をデジタル化させていただいており、オリジナルの『Adventures Abroad』をはじめ、名作映画を題材とした『Roman Holiday』『CASABLANCA』などの教材がある。これらの動画教材は、授業に合わせて使えるよう作成・編集されており、また、動画に基づいた選択肢問題や、ディクテーション用穴埋め問題などの付属教材があるため、授業準備に掛かる手間を大いに削減できることなど、その特長や評価いただいている点をご説明したところ、「ぜひCALLシステムと併せて使ってみたい」という嬉しいご感想を頂戴した。
 会場には、『Roman Holiday』『CASABLANCA』の教材を編集された濱田先生もお見えになり、映画を題材にした教材は、学生の集中力が高まり、学習効果も期待できることや、近年、学校での利用が増えているMoodleに対応した教材のニーズが高まる可能性など、これからの英語教材の在り方について、 お話をお伺いすることができた。有名な映画を教材として取り入れることで、学生の反応、姿勢が違ってくるというご意見はよく耳にする。先生方、学習者の方々にとって魅力あるコンテンツは何かを追求し、映画などの映像メディア、書籍と、イーラーニング教材のそれぞれが持つ特徴を活かし、場合によっては併用することで、CALL教室と普通教室、全体学習と個別学習、授業と自学習とを有機的に結びつけ、英語学習を総合的にサポートする教材・しくみを提供していくことの使命を、あらためて実感した出展であった。

この記事で使われている製品

この記事に関連する記事