公開日:2008/5/6

『特色ある大学教育支援プログラム』におけるCALL教室の利活用

"英語力に自信有り!"
という学生を育てたい

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週400コマの授業で毎週実施されるミニテストはセンター内に保存されている

 このような指導方針の下で、CaLabo EXが導入されているCALL教室は、課題学習を広める場所と位置付けられている。
その試みの一つが、TOEIC Bridge®で121点以上のスコアを持つ上級レベルの学生を対象に行われる、ムービーテレコを活用したトレーニングだ。
 外国人教員によるこの授業において、学生は、自分の課題に応じたシャドーイングのトレーニングを行い、ムービーテレコの録音機能を活用して自分の発話を録音する。教員は、録音された発音を聞き、スピーキング力を評価するのだ。CALL教室の一部が自習室として開放されている九産大では、学生は自分のペースでトレーニングすることができる。
 横田係長は「これからの課題は、ポテンシャルの高い学生の英語力をさらに引き伸ばすための指導です」と話す。その上で、「複数のカリキュラムを用意し、自由に選択させた年もありましたが、今の時代の学生には大学が教育に責任を持ち、学生が修得すべき科目やスキルを必須化し、全員がレベルに応じて学習する環境を整えることが必要です」と強調した。同プログラムの目標は、TOEIC®テストで730点レベルの英語力を持つ学生を育てることだ。

「全学共通英語教育」に取り組む九産大に対して、保護者からも「入学後の対応が、他の大学よりも手厚い」という高い評価と信頼を得ているという。
このカリキュラムも平成20年度には4年目を迎え、初めての卒業生を輩出する。英語力に自信を付けた学生たちがどんな進路を選ぶか、プロジェクトの成果が実を結ぶ年となる。

語学教育研究センター事務室 係長 横田 治様

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