“繰り返し”を意識したTOEIC(R)テスト対策

e-Learning×少人数制授業から
生まれるきめ細かい指導

ホームページ(http://www.st.thomas.ac.jp/)を開くと “真の「国際人」「教育者」が育つ大学”という文字が目に飛び込んでくる聖トマス大学。国際人として”本当に使える英語”の指導に力を入れている同大学にお伺いし、Intermediate English Studies E (c)クラスの様子を取材すると共に、同授業を担当する藤木教授と授業を支える多文化交流センターの滝上惠子さんにインタビューをした。

 Intermediate English Studies E (c)クラスで10名の1年生が取り組んでいるのは、インターネット経由で学習できる「CHIeru.net版『TeachingMATE TOEIC®テストスコア別攻略 470点攻略コース』」だ。

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個別指導をする多文化共生学科 藤木 隆義先生

 「トレーニング〔テスト〕のUnit01を開いて。既に”受験”は終わっているので、”成績表示”ボタンをクリックして、その中にある”復習”ボタンから始めてください。もう一度、同じ問題を解いてみようね」と声を掛けると、学生たちは、ヘッドセットに手を伸ばし、各々のペースで問題を解き始めた。藤木先生は、同教材に取り組む学生たちを机間指導し、個別に声を掛けていく。

 「どう、難しい?」と話し掛けながら、ディスプレイに映し出された学生の成績に目を向けると、藤木先生は学生の誤答が気になった。「リスニング問題は大丈夫だよね。でも、リーディングの問題はもっと頑張らないといけないね」。最近の学生の英語力について、藤木先生は「リスニング力はあるが、リーディング力は弱い。特に文法を苦手とす
る学生が多い」と分析する。「例えば、選択式の文法問題は正答できても、問題文自体を正しく訳せなかったりする。これは、文法を正確に理解していない証拠なのです」。課題である”文法力”を強化するために、藤木先生は「『TeachingMATE AuthoringStudio SA』によるプリント教材を活用し、一度解いた問題の復習に力を入れていきたい」と話してくれた。

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 この授業では、資格試験対策の中でもTOEIC®テストに特化したカリキュラムが組まれている。そのTOEIC®テストについて、藤木先生は「1年生の段階でTOEIC®テストと言われてもピンとこないようです」
と指摘する。「TOEIC®テストは、ビジネス英語がベースの問題素材も多いので、出題される単語や場面設定に学生は戸惑います。でも、『海外でホテルに行ったときにどうするの?』などと現実に即した説明をすると納得し、”勉強しなければいけない”という気持ちになるようです」。まずは”TOEIC®テストにトライしよう”という意欲を引き出すために、スコアの到達目標などは敢えて設定せず、問題数を1問でも多くこなすように指導しているのだという。

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リラックスした雰囲気の中で授業が進む

 e-Learningを取り入れた授業について「指導方法に変化を持たせられますよね」と積極的な藤木先生だが、新学期当初は、”パソコンの操作に慣れるまでの苦労”が多々あったという。
そのような時、藤木先生のリクエストに応じて授業をサポートしているのが、多文化交流センターの滝上さんだ。パソコンの操作に戸惑う学生に適切なアドバイスを与え、授業が軌道に乗ったことを見届けると、そっと教室を離れた。

 e-Learning教材による個別指導の後は、テキスト(冊子)による講義形式の授業に移る。少人数制の良さを活かしたリラックスした雰囲気の中で、後半の授業が始まる。

多文化交流センター 滝上 惠子さん

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