公開日:2009/8/25
アナログとe-Learning、両学習の効果で英検合格を目指す
採点を終えた飯田先生は、学生たちに解答用紙を戻すと、一問ずつ丁寧に解説を始めた。
「I know that girl ( ) blond hair. 選択肢は、1.who 2.on 3.whose 4.withですが、空欄の後は名詞だけだから関係代名詞のwhoやwhoseは入りませんね。残りはonかwithです。onは『〜の上に』と覚えていると思いますが、基本の意味は『接触している』です。 ブロンドヘアーがくっついている、というのはおかしいよね。ですから、答はwith」
分かりやすい飯田先生の説明に、学生たちは時折うなずきながらペンを走らせた。返されたばかりのテスト用紙を前に、自分が間違えた問題にはより色濃くポイントを書き込んでいく。
その後、残りの15分を再びe-Learningの個別学習の時間にあてて、その日の講義は終了した。
同校では、『eNetLibe』対応教材以外にも、英検対策のデジタル教材として『旺文社・英検CAT』を導入。学生たちは、校内や自宅でe-Learningに励んでいる。
昨年までは、主にTOEICの練習問題に取り組ませていた同校だが、英語力をもっと基礎から底上げしようと、今年度から5級から設定のある英検にシフトしたのだ。
現在、学生たちに『旺文社・英検CAT』での個別学習を勧めている飯田先生だが、春休みの間に、なんとご自身で問題をすべて解いたのだという。
「どんな教材か確かめてからでないと、学生にさせるわけにいきませんから」
飯田先生の英語教育に対する真摯な姿勢が伺える。
CALL教室での講義を始めてわずか1ヶ月半ながら、すっかり機能を使いこなしている観のある飯田先生だが、「機械に全てまかせてしまってはいけない」とも語る。
「小テストは学生に手書きで解答させ、私が自分で採点して解説しています。そして、学生たちの顔を見ながら語法・文法を説明して、表情の変化で、理解したかどうかを確認しながら進めているのです。講義に人と人の会話がある中にe-Learningを取り入れる。アナログとe-Learningを組み合わせることが大切だと思います」
学生たちと正面からコミュニケーションを図りながら、新たな取り組みであるe-Learningを巧みに取り入れている飯田先生。同校では、今後もCALLシステムやe-Learningを良いバランスで活用しながら、学生たちの学力を高めていくことだろう。
特任教授 飯田 學而先生