公開日:2008/5/8
「授業の意図から生まれる什器」へのこだわりと想い
- 楽しい雰囲気を出すために、生徒にアンケートを行ない、レモン色やピンク色やグリーンの机も作りました。
一言で「教室」といっても、パソコン教室、CALL教室、図書室、理科室、音楽室…。
さまざまな規模や形態の教室があり、授業スタイルによって「グループ学習が活発にできる教室」「落ち着きのある空間で、集中力を高めたい」「変化のあるレイアウトに対応したい」などニーズも多様化している。
シグマA・P・Oシステム販売株式会社様は、そのようなさまざまなご要望を1つでも多く実現するために、教室のサイズや人数構成だけでなく、先生から授業スタイルのヒアリングを行い、学校にあった特注机を製作している。
開発本部の岩本課長にお話を伺った。
ニーズの多様化への対応
「我々が子供の時を考えると、音楽教室とか図工室のような特別教室では、それぞれの授業にあった大きさや形の机がありました。そのときのワクワク感を覚えていますよね。そういった楽しくなる学習環境を作るお手伝いができればと考えています」岩本課長は笑顔で語ってくれた。
最近では、空き教室を、パソコン教室などに変えてくというお話が多いようだ。 教室設計の段階で、学校のイメージアップに繋がる様な、コンセプトを打ち出す教室作りのお話が多いということだ。
「ある女子高様では、先生が生徒にアンケートを取り、レモン色やピンク色などの机を作ったことがあります。またある大学様では国際会議にも対応できる教室として、2教室の仕切りを外すと、大きな会議場になる様、楕円形の机を作ったりもしています」学校様からのニーズも多様化しているようだ。
授業の意図を組み込んだ机つくり
それでは、どうやって学校のニーズに合う机を作っていくのだろうか。 「実際の授業の進め方や、今後はこういった授業を行ってみたい。などのご要望を伺った上で作っていきます。現在は2人掛けの机が大半ですが、中には6人でグループ学習をメインにしたいという具体的なお話をいただいて、六角形の机を作ったこともあります」
教室の広さや人数だけでなく、先生の授業の進め方や、学校カラーや校章までヒアリングして初めて作り始める『ものづくり』の考え方があってこそ、最適な学習環境が作れるのだろう。
見えない部分への心遣い
最近のパソコン教室では、パソコンや、ビデオ・DVD機器、衛星放送など多くの機器が導入され、それに伴い、配線も複雑になってきています。 先生にとって使うときは使いやすく、使わないときには邪魔にならない収納が必要になってくる。
また、機器が多い分だけ、定期メンテナンスも必要になってくる。
「前面パネルからでも、背面パネルからでも、設置・メンテナンスができるようになっています。簡単に外すこともできますし、販売店でないと外せなくすることもできます。多くのケーブルも収納できるよう配慮して作っています」実際の販売店の担当から、メンテナンス時に使い難い点をヒアリングして製品に活かしているからこそできる設計だろう。
最後に営業推進室 松本室長にお話を伺った。
「私どもは既存品にこだわることなく、先生方の授業の内容や、教室のコンセプトを伺いながら、『より良い学習環境』をご一緒に作り上げていきたいと考えています。また多くの機器を納入し、メンテナンスを行なう導入会社様にとっても、使いやすい机をご提案することができます。どのようなことでも結構です。まずはご相談いただければと考えています」
開発本部 第二開発部 課長 岩本 浩幸 様
営業推進室 室長 松本 準一 様