熊本聾学校は、聴覚に障がいのある幼児・児童・生徒のための県内唯一の特別支援学校である。九州地区でも、福岡県を除けば聴覚障がい特別支援学校(以下、聾学校)は、各県に1、2校しかない。そのため、専門性の継承は大きな課題となっている。2013年度から、文部科学省の「特別支援学校ネットワーク構築事業」を受け、県の枠を超えた広域的な取り組みを行い、専門性の向上や学力向上を目指した授業づくりの研修を進めてきた。既に、いくつかの研修を終え、その後、九州地区の各聾学校で実践的な取り組みが始まっている。ICTの活用を中心とした交流や授業実践の取り組みを紹介しよう。