あっという間の3時間! 「三好」でのセミナーは、満員の会場で大盛況!(フラッシュ型教材活用セミナー in 三好)

 

 4月18日、徳島県三好市で「フラッシュ型教材活用セミナー」が開催された。今回の舞台となった三好市は、全教室へのスクリーン、プロジェクター配備など、教育現場のICT化に積極的に取り組んでいる地域。会場の三好教育センターには、ICTに関心の高い地元や近隣の先生方約70名が詰めかけた。

フラッシュ型教材の「模擬授業」が続々と…

7horitasensei.jpg
堀田先生の総括講演に会場の先生方も聞き入る

 本セミナーのコーディネーター・堀田龍也先生(玉川大学学術研究所)の総括講演では、まず、フラッシュ型教材が担う役割が紹介された。
 「新しい学習指導要領には、習得・活用・探究というキーワードがあります。習得をきちんとするということは、新しい学習指導要領でもとても重点化されています。フラッシュ型教材は、この習得の一部である習熟を担当している指導法だと考えてください。小学校外国語活動の目標は『コミュニケーションの素地を養う』。単語を覚えることが目的ではありませんが、それを経ずにコミュニケーションするのは無理ですよね。だから、5分で活用できるフラッシュ型教材で練習して、それからコミュニケーションへと進めばいいのです」

 そして最後に、堀田先生は、フラッシュ型教材の「効能」について、次のようにまとめられた。
 「薬には効能があり、どういうときにどれが効くというのがはっきりしていますが、学力にも色々あります。そのなかで、どこにどれが効くかを先生方は知っておかなければなりません。例えば、フラッシュ型教材が効くのは『知識・技能』。思考力、判断力を付けるならフラッシュではなく、じっくり考えさせたほうがよい。だから、フラッシュ型教材の適用外のところで『効かないじゃないか』というのは筋違い。『知識・技能』を短時間できちんと身につけさせる時間は、学校にはあるようでないのです。きちんと習熟させておくことが、習得を容易にし、活用・探究の学習のための時間を生むのです」
 セミナー終了後、参加された地元の先生方にお話を伺うと、たくさんの好意的なご意見をいただいた。普段あまりプロジェクターを使わないというある先生は、セミナーに参加して、「思ったより簡単にできそう!」と感じたという。
 「2年生の担任をしていますが、フラッシュ型教材を算数の授業で使えそうです。かけ算や、時計の読み方など、いろんな活用の仕方にチャレンジしたいです」とも。一方、普段からICTを活用しているという先生は、これまでに社会、国語、算数にフラッシュ型教材を取り入れた経験があったが、英語活動での活用は未経験。しかし、今回のセミナーはいい刺激になったという。
 「模擬授業などを拝見して、英語活動でもフラッシュ型教材を使って子ども達と楽しく学習できそうです」
 今回のセミナーでは、参加された多くの先生方に「フラッシュ型教材を明日から使える!」というイメージを持っていただけたように実感した。フラッシュ型教材活用セミナーは、今後、兵庫・宮崎・沖縄での開催を予定している。これからも、多くの地元の先生方にその魅力を伝えていくにちがいない。

この記事で使われている製品

この記事に関連する記事