公開日:2008/5/11

実践授業取材 北の大地で雪を知る

 雪プロジェクト「雪の学習研究会」にて、割石隆浩先生が『チエル フラッシュ型教材』を使った実践授業をされるということで、早速、お伺いした。

 実践授業が始まると「雪祭り」と大きく文字が映し出された。「読める人?」割石先生が言うと、会場校である北海道教育大学附属札幌小学校5年生の児童全員が大きく手をあげた。さらに「雪」を使った読みにくい漢字が出てくる。
 「吹雪」「雪崩」「雪花菜(オカラ)」「雪洞(ぼんぼり)」フラッシュ型教材ならではの、テンポ良い進行で、今日はじめて会ったはずの子どもたちが、割石先生の授業に釘づけになる。自然と、みんな大きな声が出てきた。

 「雪という字は、どうやってできたと思う?」次は、漢字の成り立ちの学習だ。先生がクリックする度に、「雨」の部分が、雲と雨のイラストに変化していく。
 「次に「ヨ」の部分は何かを想像してノートに書きましょう!」先生が言うと、一斉に子どもたちがノートに向かう。先ほどまでは、速いテンポで進んでいた授業だが、スローテンポになってじっくり考えさせてから、発表させる。その後、画面の「ヨ」が「ほうきの絵」に変わっていき、子どもたちからは驚きの声が上がった。

 最後は子どもたちが、自分で漢字を組み合わせて、読み方を考える学習だ。「雪丸丸と書いて、雪だるま」「雪板飛と書いて、スキージャンプ」アイデアに溢れた多くの意見に、見学していた先生方と子どもたちからは感嘆の声と笑顔が溢れた。
 最後に先生から、「このように、いろいろな物が変化して漢字は成り立っています。みんなも学校に漢字辞書があると思うので、いろいろ調べてみると面白いよ」という言葉で実践授業が終わった。

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「北海道雪プロジェクト」って?

北海道教育大学を核に、道内の教員や学芸員、雪の研究者からなるプロジェクト。教育現場のニーズに応じた様々な「雪」に関する情報を提供している。

http://yukipro.sap.hokkyodai.ac.jp/

札幌市立新琴似緑小学校 教諭 割石 隆浩先生

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