授業の中で学力の定着を図る

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パソコン教室など、ICT環境下における学習評価の可能性について検討するプロジェクトです。プロジェクト代表に、独立行政法人メディア教育開発センター 助教授 堀田龍也先生を迎え、全国小中学校の現職の先生5名がメンバーとして、参加しています。

教育におけるICT活用の主流は、パソコン室から教室に移行しています。しかし、パソコン室は、既に全国の小中学校に、ほぼ100%設備されており、この部屋の活用法についての「揺り戻し」がやってくると考えられます。一方、ICTを活用した学習評価については、これまでも一定の研究の蓄積があります。そこで、無理のない学習状況の把握とその蓄積による学習評価を中心として、パソコン室内ネットワークを活用した学習評価の実践をクローズアップしていきます。

兵庫県たつの市立損保小学校 清久 利和先生/満田 澄代先生

ネットワーク型学習評価 共同研究プロジェクト e-as(イーアス)活用事例

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 e-asの実践協力校である、たつの市立損保小学校6年生の授業では、”学習の定着”の向け、コンピュータ教室における”確認テスト”の実施を指導の一部として取り入れている。 普通教室でプロジェクタから黒板に投影する画像や選択問題を、コンピュータ教室において実施する確認テストの中に盛り込んでいるが、これには、診断的・形成的・総括的評価の一環として、同じ素材を繰り返して活用することにより”学力を定着させたい”というねらいがあるのだ。

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うーん。むずかしい問題だ

 コンピュータを活用して実践した確認テストの結果を、児童用パソコンにそれぞれ表示させると、「やったー100点だ!」「あぁー、3つも間違えた!」という、子どもたちの喜ぶ声や悔しそうな声が教室中に響きわたる。ICTを活用した『学習評価システム』だからこそ可能となる、即時フィードバックが、子どもたちのモチベーションをも高めていた。

 

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