公開日:2011/11/30
授業レポート(2)「 あっ!という間に4,000マイル」 〜 中学生がIntroductory Levelのディクテーションに夢中になった 〜
ご担当教諭:茂原 輝光先生
国際交流・留学の一環として『ニュージーランド学期留学』を実施し、現地校で10週間におよぶ授業を受けている東京成徳大学中学・高等学校の生徒たち。今年度も年明けの1月13日に、中学3年生約50名が、ニュージーランドのオークランドに向けて出発する。
今回、同校の留学準備として展開されているプログラムの中で、『スーパー英語』をご採用いただいた。
冬の声が聞こえ始めた11月、留学を控えた生徒たちが『スーパー英語』に取り組んでいる様子を拝見させていただいた。
PC教室に入ってきた生徒たちは、『CHIeru.net』にアクセスし同教材を起動させると、まず”マイル”をチェックする。『My Portfolio』にある『ランキング Top10』をクリックし、総合ランキングに表示される数字と自分のマイルとを見比べるのだ。お互いに意識しあっているところをみると、『マイル表示』は、ひとつの頑張りの指標となっているらしい。
「4,000マイルを超えた」という彼女のディスプレイを見ると、『Training Bank』にある『Introductory Level 入門リスニング』の欄が、赤い「済」のマークで埋まっていた。まさに”努力の証”だ。
「毎日、やっています。1日5分しかやらない時もあるけど」
こう話す彼女にディクテーションに取り組んでいる感想を聞いたところ、「先生が話す英語が分かるようになってきた気がします。はじめは、(英単語が)ただつながって聞こえていたけど、少しずつ単語が分かるようになってきたと思います」と話してくれた。
今回のプログラムにおいて、『スーパー英語』は主に自習教材として活用されている。
自分のペースで学習している生徒たちの様子を見ながら、茂原先生は「偶然に正解するよりも間違えたあとの確認のほうが大切だよ」と声をかけた。
「難しい単語は、小声で真似してごらん。友だちはヘッドセットをしているから、(その声は)聞こえていないよ」。茂原先生は、生徒の気持ちも大切にしながら、具体的にアドバイスをしていく。
出題される音声を聞きとれずに苦戦している生徒たちには、画面を指差しながら学習方法を説明する場面もあった。
「分からない単語は、最初に書き出して覚えてごらん」
「何度聞いても聞き取れない文は、ヒントを使ってごらん。日本語を出して分かりそうな時は、見てみればいいんだよ」
茂原先生は、”正答すること”だけにこだわるよりも、ヒントや日本語訳を上手に使いながら難しい問題にチャレンジし”新しいことを覚える・身につけること”を生徒たちに指導していた。
最後に、『スーパー英語』を利用した学習について、数人の生徒に感想をお聞きした。
「(Introductory Levelの)Level1は、聞いたことのあるフレーズが多かったけど、Level2になったら、難しくなった」と答えてくれたのは男子生徒。茂原先生にヒントの使い方の指導を受けていた一人だが、この言葉からは、背伸びしつつも頑張っている様子が伺える。
また、「週刊英語ドリルは、ディクテーションがあるから好き」「ランキングが出ているのがおもしろい」といった意見を聞くにつれて、『スーパー英語』には、中学生の学習意欲を高めるツールが散りばめられていると改めて実感した。
あと1カ月もすれば、ニュージーランドへの機上の人となる中学生たち。
「そろそろ終了」という先生の言葉も聞こえないほど集中していた彼らを思い起こすと、しっかりと事前準備をして、ぜひとも充実した時間を過ごしてきてほしいと感じた。
[学校紹介: 東京成徳大学中学・高等学校]
東京都北区にある共学の中高一貫校。国際交流・留学のみならず、”Saturday Program(サタデー・プログラム)”や”自分を深める学習”など、生徒の自主性を促す取り組みに力を入れている。