「グローバル人材育成のためのアクティブ・ラーニングの実践」セミナーレポート

リコージャパン株式会社 ViCreA東京
大学向けソリューションセミナーレポート
「グローバル人材育成のためのアクティブ・ラーニングの実践」

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写真:会場はリコージャパン株式会社 ViCreA東京


 2017年7月27日(木)、リコージャパン株式会社は、ViCreA東京において、大学の教育関係者を対象にソリューションセミナーを開催。
セミナーでは、英語教育に携わって25年、JICAでの企業研修の講師経験をもとに、慶應義塾大学や東京経済大学においてグローバル人材の育成にあたっている吉原先生の基調講演をはじめ、
リコージャパン株式会社による展示、弊社の企業セミナーが行われ、多くの教育関係者が参加されました。

基調講演

「ICTを活用したアクティブ・ラーニング実践事例」(慶応義塾大学 吉原 学 氏)

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写真:慶応義塾大学 吉原氏の講演


  吉原先生は、ICTを活用したアクティブ・ラーニングの授業における実践事例として、以下の3件について紹介されました。

①CALLシステム『CaLabo EX』(チエル株式会社)

 吉原先生はまず、弊社のCALLシステム『CaLabo EX』を活用した慶応義塾大学での授業風景の動画を用いて、
「CNNニュースを、リスニング→リーディング→音読練習→シャドーイング→録音→英作文の流れで学ぶことにより、4技能を強化します」と実践事例を紹介。
 そして、「CALLシステムを使うと、資料の配布や学生が録音したファイルの回収をテンポよく行うことができます。
また、ペアを効率よく組むことができ、ペアで話し合いながら互いに授業に巻き込んでいくこともできるので、90分授業で学生主体の時間が平均70分もとれるのです」
とCALLシステムでの質のよい、効率的な授業を展開できる例として解説されました。

②電子黒板『Interactive Whiteboard』(株式会社リコー)

 電子黒板を活用した事例として、リコー製の『Interactive Whiteboard』で、吉原先生の授業の定番であるチャンクリーディング(※1)とチャンクライティング(※2)について、
電子黒板に書き込みをしながらアクティブ・ラーニングの授業例を紹介。
 「書き込みした画面は、PDFで保存可能。ファイルサーバーに保存、メールで送信できるので、欠席した学生にも共有することができます」と利便性の高さを解説されました。
※1 英文にスラッシュを入れて区切ったものを使って音読などの活動を行う学習
※2 英文を意味のかたまりごとに区切って組み立てるライティングの学習

③MALL製品(※3)『ABLish』(チエル株式会社)

 3つ目として吉原先生は、英語ニュース教材『ABLish』を活用した授業を紹介。
 「1日1記事をピックアップして、『リスニング→読解→内容確認クイズ』の流れで、授業時間外の課題とし、さらに記事の中で一番使いたいフレーズ、
ワンセンテンスサマリーも必須としています。話題性の高い世界のニュースが週3回配信されるので、学生もやる気を高めているようです」と、
まさに『ABLish』は、時事用語に関するディスカッションの素材にもなることから、アクティブ・ラーニングを実践するにはうってつけの教材です。
※3 Mobile Assisted Language Learning(モバイルを活用した語学学習手法)


 最後に、吉原先生から、「私もICTを導入した1年目は何をしたらよいかわからず3年の歳月をかけて今の授業スタイルを見つけました。
皆さんも、決して焦ることなく、少しずつ自分の授業にあったスタイルを生み出してください」とのアドバイスをいただきました。

企業セッション

①「4技能(話す・書く・聞く・読む)を鍛える語学学修ソリューションのご紹介」

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写真:ABLishの紹介をする弊社・木村


チエル株式会社
~BYOD学習×授業効率化で創造的な学修へ~

 弊社による講演、「4技能(話す・書く・聞く・読む)を鍛える語学学修ソリューションのご紹介」を行いました。
平成24年6月に発表された文部科学省『大学改革実行プラン』等により、大学教育の質的転換が迫られるなか、
各大学ではアクティブ・ラーニングのための学修環境を整え、授業外学習時間の増加を実現させるために、
弊社ではモバイルを活用した語学学習MALLをコンセプトとした製品を打ち出しています。
 『ABLish』は教材として、『CaLabo Language』はツールとして4技能語学学修を支える製品であり、それらの製品の機能や活用事例を具体的に紹介しました。
 また、eラーニングシステム『Glexa』もご紹介。個別学習、課題学習、対面授業、リフレクション、メンタリングの流れをCALLとMALLの両方を併せて活用する学習方法も併せて提案しました。

②「アクティブ・ラーニングを支援するソリューション紹介」

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写真:アクティブ・ラーニングを支援するソリューション デモ


リコージャパン株式会社
~実際に触れてアクティブ・ラーニングを体感~

 リコージャパン株式会社による「アクティブ・ラーニングを支援するソリューション」として、
電子黒板『RICOH Interactive Whiteboard series 55~84inch』や
遠隔講義システム『RICOH Unified Communication System P3500
RICOH PJ WUL6280』、
また外国人留学生支援ツール『RICOH多言語通訳サービス』が紹介されました。
さらに、弊社の『CaLabo EX』『CaLabo Language』と組み合わせた活用例も提案、デモも行われ、実際に製品に触れ、体感いただき、
参加者からは、「実際に活用してみたい」といった嬉しい声も聞かれました。



<取材:チエルマガジン編集部>

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