平成19年度の全国学力・学習状況調査の開始以来、北海道の平均正答率は、全国を大きく下回っていた。平成24年度の調査結果の公表における、北海道教育委員会のコメントには、こう書いてある。「教育の機会均等と、その水準維持向上という義務教育の趣旨を踏まえれば、生まれ育ったところによって、身についた学力に大きな差があることは、本来あってはならないことです」 北海道教育委員会は、北海道の子どもたちが、「国が習得することが望ましいと判断した学習内容」が他県の子どもたちに比べ、身についていないという事実を正面から受け止め、この事実に危機感を持ち、全道で学力向上に向けて取り組み始めた。